灰色の窓辺に映る 君はそっと雨をなぞる 涙浮かべたその姿に 出来るのは寄り添うだけ せわしくて駆け抜けた 過ぎ行く日々も ドアの向こうの足音 聞こえたら伝えるよ 「おかえり」 傍にいるのに何も分からないから 降り注ぐ雨が止むまでは傘になろう 強がりで泣き虫な君のことを 陽の当たるこの部屋でずっとずっと 見ていたいから 脱ぎ捨てた靴も揃えず 君は僕の名前を呼ぶ 冷たくなったその両手から 伝わるのは愛情だけ 遥か遠くに見える あの夜景も 君の生きる 世界だね 今だけは目を閉じて 「おやすみ」 傍にいるのに何も分からないけど 通り雨が過ぎて虹が掛かるまでは 可愛くて愛しい僕のことを 見つめたままで抱きしめてもいいよ 気のすむまで 冷たくて暗い 場所から逃げ出したら ふわふわの雲の上で夢を見ようよ 可愛くて泣き虫な君のことを 陽の当たるこの部屋でずっとずっと 見ていたいから ふわふわの雲の上で夢を見よう