闇の底一人歩いている君 一度は柩に身体囚われていた こころには血染めの海が見える そんな彼に魅かれた さあ、飛び立ちなさい 純朴な頃の君は何処へ向かう 片翼の鴉よ 力を求め 強くしがみついて 願う 悪魔のような声だとしても 君はついていく 救い無き者に 光を -いざないたまえ、彼の行く道に- -ゆるしたまえ、彼の邪悪を- 広大な海の波耳を澄ます 鳥の囀りがかすかに聞こえる 声が届かないとわかろうと ずっと続けていて あぁ、信じるしかない 彼が本当の闇に落ちた時も 白き鴉よ 翼を得た 待ち望んでいた 願い 失われていく 手が届かないところへ行った 美しい羽は 虚空へ 夜空に輝いた 魚は唄う Al Batn Al Kaitos 鴉飼い馴らす さあ、我が子よ耐えなさい 美化をされて 汚れてる嘘を 枷に 幼き鴉よ 油にまみれ 翼ひとつ折る 時が 慰めの雨 降り続ける 涙は海へ 帰る時を待て