もうこの街は ひとりでに歳をとってしまう 私が去ったその後も 面影は立ち尽くして 花の名前を 知らないと気付く春の調べ 懐かしさは始まりを告げる魔法 不思議な言葉に託して 旅路を誘う流れ星 未完成な愛の途中 まばらに色づく日々よ もうあの熱は 思い出を重ね彷徨う風に 吹き流され 小さく震える肩に寄り添うだけ 長く伸びた君の影 人文字のシグナル 同じように大きくはなれないけど 振り乱した仕草にだけ 照れ隠しを捨てた未来 君らしさを問う夕べに 自由な綿毛が舞えば 鮮やかに写らなくても 幸せに気付きますように 開け放した空に飛び立つ 旅路を急ぐ流れ星 未完成な愛の途中 瞬きを灯した