線香花火 見つめる君の 瞳の中に私は居ない ぽつり落ちて何も見えない 涙 溢れ出し頬を濡らす 夏は必ずやってくる 来年もきっと ふたり向き合い過ごせる そう信じていた 最後の線香花火は 風に揺られ灯火(ともしび)を消した 雫を先に落として 君の横顔を見ていたいから 線香花火 燃えて消えてく ふたり過ごした時を重ねて 空に昇る さよならの匂い きっと忘れることはないでしょう 愛の結末は全部 悲しくて痛い きっと別れを知ってても 恋をしたでしょう 愛を知って愛に触れたの 君以外はもう愛せないよ こんなに胸が苦しいのは 他の誰かじゃ埋められないよ ねぇお願い...あと少しだけ ねぇお願い…ふたりを灯していてよ 線香花火 見つめる君の 瞳の中に私は居ない ぽつり落ちて真っ暗闇に 涙 溢れ頬を濡らす 君はどこで何してますか? 君は誰を想っていますか? 雨が降った夏の終わりに 儚い花が静かに散った 嗚呼