快晴の泉大津 2万人の大観衆 鮮烈に登場したのは 他でもないこの男 かつて日本の音楽シーンに 彗星の如くやってきた 盆地テクノのパイオニア 岡崎体育だ。 目を血走らせ拳を上げ 「いけんのかお前ら!」と叫ぶと、 オープニングナンバー 「Go to Heaven」の 爆音が鳴り響いた。 のっけから会場を 熱狂の渦に巻き込んでいくと、 1曲目にして観客のボルテージは 一気に最高潮に。 2曲目は去年発表したアルバムから 国民的大ヒットを記録して お茶の間に浸透した 「Go to Hell」だ。 イントロが鳴り響き、 その場にいた全員が 踊り出した瞬間、 観客のボルテージは 一気に最高潮に。 そしてその直後、 麗しいほどに汗ぼんだ岡崎が 笑顔をうかべながら 前髪をかき上げた瞬間、 観客のボルテージは 一気に最高潮に。 続く3曲目は 自身の高校時代の片想いを ストレートに綴った ノンフィクションバラード 「カバ公園」だ。 未発表の新曲ではあるが、 8月の大阪の空を 突き抜けていくかのような 岡崎の美しい歌声は、 観客のみならず、 バックステージのアーティスト達の 目頭を熱くさせるものであった。 すると観客たちはひとり、 またひとりと タオルを両手で掲げはじめた。 会場に広がるタオルの大海原は、 これからの岡崎体育の行く末を 暗示しているかのようにも思えた。 このどこからともなく始まった 奇跡に観客のボルテージは 一気に最高潮に。 「観客のボルテージを 一気に最高潮にすることは フェスの醍醐味だ」 と語る岡崎体育。 きっとこれからも全国の夏フェスで 観客のボルテージを 一気に最高潮に してくれることだろう。 観客のボルテージを 一気に最高潮にしたまま、 日本の音楽シーンに 彗星の如く現れた男の 圧巻のステージは幕を閉じた。