「あれ」に馳せた想は語らず 冷たく戯る 千夜を越えて芽吹いた想 捻れど真 想い焦がれて見続けた夢 何時しか塗れて其れこそが常 ふらふらと不埒 その先で咲き 飼い慣らされた腕を払う 交わり合う影絵が凛と響き渡る 色取り取りの闇を 白く染め上げれば艶 揺らめき合う影絵が躙と響き渡る 選り取り見取りの闇へと 誘う淡い憶の想 罅割れ剥がれて溢れた情と慾 幼心に刺さる棘から 荊の様に搦み付く咎 刻まれ裂いた華 月の盈ち虧けに問う 在りし日の焦がれは 雲の狭間 するりと流れる黒髪の様 朧を待ち侘びては悴む心を知る 手を当れば鼓動 然れど其れは生と似て非なる 面の下から覗き嗤う心の面 数多の白で白を重ねても首を擡げ 揺らめき合う影絵が躙と響き渡る 選り取り見取りの闇へと 誘う淡い憶の想