Track by田村英里子
鞄のかたすみに まぎれこんだ砂が はらはらと この部屋に 海を切りとる 今では足跡も 消えているのかしら 旅をしたことさえも 夢のようなの 窓の外は 雨のしずく それも美しくて ひさしぶりの雨音を聞いている 時の河を漂う 懐かしいベッド 乾いた街並みや 出逢った人達が フィルムを見るように 胸に流れた "あの日"と"これから"の 2つに揺れながら しあわせに抱かれて 眠れなくなる 明日がまた 晴れればいい 空を思い出すわ こぼれ落ちた てのひらの砂のように 目ざめたら 友達に電話をかけるわ