配られた奇計の招待状 幾億のゲーム誘いの夜 裁かれる事も無く 生き憚った塵芥に宛てて 迎える劇情のルーレット 天上の罠に賭けて 託された術で臨む舞台 銀の指揮棒揺らして 握った 紺青の祝杯 飲み乾すように 誰にも魅破れない 制裁のトリック 勝算 一秒 疑う隙無く 堕ちて逝くだろう 唇から 零れた棘が射して 蠱惑のJOKER 知らずに導かれていた 月に喘ぐチェックメイトで 深紅の蜜液に沈める 塞がれた詭計の事件 疑惑の七人 刻は尽きても 赦される事など無い 会稽の薔薇を餞に代えて この腕 手錠かけてみせて 答え知れず 狼狽える警獣 囚われた親鳥の遺言 首謀者の息 今宵で止める 解き明かす焔 待ち焦がれて 誰なら見破れるの? 精細なトリック 賞賛 裏返したなら闇 堕ちて往くのは僕の方かな 此処から受け取ってよ 謎掛ける「A」 奇術師の掌の内に秘めた 時果たした 聖裁のマジック 消散 一秒 瞬く余地なく 終りはいつも僕の方から 「さよなら」 暴き出した迷宮の鍵は 奇術師が導いた力 夢見る様な終幕に 深紅の涙 遺して