舞い散る花弁(はな)の残響は 散り行く枯葉の憧憬 廻る 廻る 時計の傷は いつ癒せばいいの? 君と刻んだ 振り子の数を 抱き締めたい 腕の中 でも すり抜ける 記憶の隙間 埋めるように 「離れないで」 愛しい君を集めて 揺らめいた思い出から 絶え間なく 現 象る もう戻らない 日々を重ねて 静寂の中語り合う 瞳(め)と瞳(め)で伝わる言の葉 廻る 廻る 君の世界は いつも僕を映す 同じ季節を繰り返すたび 君が傍に居ることを 信じていたよ だけど螺旋の運命が 「奪わないで」 優しい時間(とき)を結んで 堰き止める現実ほど 音も無く 刹那に迫る 耳すまして 待ち構えても 君がいない 景色に色はない こんな場所に 僕ひとり残さないで 連れて行って だけど僕は生きて 此処に居るから 鮮やかな思い出から 絶え間なく 愛を象る