深い深い海の中 時代の波に流されていく 声に出せない言葉が 泡になってただ消えていく 遠くで笑い声がした 夢は遠くて語れやしない 逃げてもつきまとう現実は 窮屈で苦しい 飲み込んだものを うまく吐けない私は ただ溺れるだけ 深い深い海の中 地に足なんかつかないや いつの間にか増えていた 抱えきれないほどの荷物 迷わず手放してきたの 欲しいものなどひとつもなかった なのに空っぽになった私 何者でもなかった 手放したもの今更探し回っても もうどこにもないや 失くしたのもかくしたのも 全部私だったんだ 流されてたどり着いた場所に もうなにも無かった かわいそうだと笑ってた あの人よりも かわいそうなのは私だった ただ自分に溺れていただけ