取り返せないもの 何度悔やんでみても 昨日は いつかの彼方に沈むよ 波はほどけて 同じ形に戻らないんだ 寄せては返すだけ 去りゆく日々をいつも一人で 振り返ることはなく 泣きながら笑う方へ 行くだけ ありのままの成れの果て どうなったって君のせいさ はしゃいだって 騒いだって わからないまま 雲の隙間に 浮かぶ夜空の星の光に 瞳を閉じれば 飛べるよ ああ 悲しみが 心に浮かぶ時もあるんだ 寄せては返すだろう それさえも 去りゆく日々を君は一人で 翻すコートは赤 むせかえる排気ガスを避けて 行くだけ いつか帰る場所を見つけたら 無防備に眠る夜 寝ぼけたままの朝の風に 吹かれたい ありのままの成れの果てで どうなったって君のせいさ はしゃいだって 騒いだって わからないまま ありのままでいれたならば どうなったって季節のせいさ はしゃいだって 騒いだって わからないまま 抱き合う 夜になって 朝になって わからない 変わらない 幽幻のサキソフォン 君は指先で起動を変えた 君はそのステップで いつものステップで 行けるよ 飛べるよ