世界の始まりは 静かな柔らかな一つの音だった 僕らはその音の果てに生まれ 朝露にぬれたアカシアは 獣たちと夢を分かち合った 詩人はその夢を追い求めていく 遠くへ 遠くへ 果てしなく流れて 最後の息だけ 哀しみの果てから その時が来る 陽は高く昇り 世界を照らした 輝きを増して あの空が開く 今日、世界は生まれ変わる 風の中で立つ 全ての孤独と儚さを抱いて 声を掲げる 今日、世界は生まれ変わる 僕らは太陽を裏切った 君は一つの音を鳴らした 涙の落ちる音によく似ていた ただ時は流れ ただ静けさだけ 立ち竦むのなら 世界はそれだけ 風 音 光 だけ そこにはそれだけ 果てしなく流れて 最後の息だけ 哀しみの果てから その時が来る 陽は高く昇り 世界を照らした そこから見えるか? 今、空が開く 今日、世界は生まれ変わる 忘れないよ 僕ら ここで息をしていた 肺に刺さるまで 深く息をした 今日、世界は生まれ変わる