逃迷な月

歌詞

不器用な言い訳並べ 嘘のようによく笑えた頃を 思い出している 居場所も言葉も 行方不明になったままで飛び出した 私は今日も 追いつけないや 嫌気がさしていく 幸せの裏に何が見えるの? 消えていく夜行列車の影に 飲み込まれないように 息を切らした 気がついた頃にはあの物語の 主人公よりも大きくなっていた あの人も月を見て走ったのだろうか 酷い顔をして泣くのだろうか 揺れていた 消えゆく感情は 街灯の下で何を思うの? 後悔が形になっていく それに負けないくらい 命を削る できないことばかりが照らされて できたこともわからなくなる 少しでも嘘は苦しくなるな 時代はいつも今日の上に ガラス細工のような夜に 全て壊れだした世界を 透明な光が差していく 「人生」の上に何が見えるの? 夜が次第に溶けていく 見えない涙が怖いだけだろう 長すぎたプロローグ 黙り込む私は 憧れた月を見て 走りだしていたんだ まだ生きている 今日は 始まりの夜だ