朝5時、音を立てずに鍵を開けて 薄い青、白い世界へでかける 白い壁にぶつかってしまいそうな 早くなる頭を落ち着かせて 自転車を滑らす、 ゆっくり泳ぐみたいに どこかの通りを曲がってみれば 誰も知らない世界が広がってる だからそこへ行こう まだ朝なんだし 鳥になったみたいに、 飛んでいける気がする 雲になんかまだなりたくない ずっとそこにいてほしい まだ幼いままの朝だよ 「止まれ」の標識に涙ぐまないで 団地の13番棟を沿って オレンジに染まってく このまま、真っ直ぐ先の靄では 小さな虫たちと一緒に揺れて 長い坂道を下っていける気がする 誰も停めないさびれた駐車場を 何周かしてるうちに、汗が乾いてく だからそこへ行こう まだ朝なんだし 鳥になったみたいに飛んでいける 気がする 雲になんかまだなりたくない ずっとそこにいてほしい まだ幼いままの朝だよ 理由もないのに 背中をさすってくれてありがとう なんだか情けないけど やめてくれとも言えないな 風だけだよ。君は優しいんだね でも今だけでいいんだよ 「いつかまたどこかの道で 会おうね」と ひとりごと かもしれないけど 僕は絶対に泣かないから だからそこへ行こう まだ朝なんだし 鳥になったみたいに 飛んでいける気がする 雲になんかまだなりたくない ずっとそこにいて欲しい まだ幼いままの朝だよ だからそこで待ってて目を擦ってる 君よ 鳥になったみたいに飛んで行ける 気がする 雲になんかまだなりたくない そこにいてほしい まだ幼いままの朝だよ だからそこへ だからそこへ まだ朝だよ まだそこで 目を擦ってる君よ 朝だよまだ 〈mc〉