冷えた部屋を染める夕日が 「鮮やかさ」そのものだった 冷めた日々をくすぐっていた喜びは もう尽きてしまった 今までを想って 今から垂らして 過去まで濡らして あなたをわかりたいわ あなたを閉じ込めていた黄昏 私を待つのは君と黄昏 構わずに幸せへ向かって行け 見えなくなったらもうさよなら 住み慣れた町の知らない道くらいは 覚えておいて損はない 行き慣れた道 会えない人と偶然に出くわして 目を伏せないように 今までを想って あなたを解れて 嬉しいけど あなたと離れたいわ あなたを閉じ込めていた黄昏 私を待つのは君と黄昏 構わずに幸せへ向かって行け 見えなくなったらもうさよなら 案外人は優しいし あなたはとてもかわいいし 誰かにとってあなたは 大切な人になれるし 「歩く速度を落とさないで」 「もう二度と振り向かないで」 私とあなたの約束 破って欲しかったのに 夜によく行った映画館は いつかなくなってしまうのかな 夜によく行った惣菜屋は 今じゃコンビニになったってよ あなたと私がいた黄昏 あなたを見送った黄昏 あなたと私がいた黄昏 さよなら 私の 私だけの黄昏