声の限りに叫んだ 誰かが見つけてくれるんだ 「あー 大丈夫だよ 大丈夫だよ] 気にしなくていいから」 解決したことにして 背筋を伝う不安(おと)は無視した 気にしたってしようがない とさ どれだけ探しても 見つからなかった答えは どこかの誰か知らない 他人の胸の中に在って 不完全さを嘆いているような 不恰好な姿勢で いつまでも 胡散臭い物語を信じているんです 物語を信じている 嘘に本音を宿した 誰かにいつか届けるんだ 「あー 大丈夫だよ 大丈夫だよ 気にしなくていいから」 透明だったものは いつの間にか白く濁ってた 引き返す事はできない 真冬の満月のように心が時を止めた 時計の針に傷を抉られても痛まない 消費するものがモノからヒトへと 変わる それだけだ 変わらない 変われない 飼い慣らされてるから 「ね?」 飼い慣らされてるからね プラトニックな僕ら いつの間にか行方眩ませた 床に散らばる目的を拾い集めて 眺める日々 時間と解決の間にある 不気味な空白が 何もかも 何もかも 全てを呑み込んでいく 嗚呼 ねぇ 物語を終わらせよっか