東金駅まであの頃の私 放課後 自転車で31分 ダサくて好きじゃなかった制服も 着ていれば許される気がしてた お守りのように持ち歩いてた 無印のアトマイザー トワレの香りが消えるまでの時間を 君と一緒にいた 自転車置き場前 秘密の待ち合わせ 赤い自転車を駅まで走らせた 誰にも話せない 秘密のメイクして 君の事を待っていた 彼から電話があって 書き終えなかった 手紙をそのまま君に渡したね 帰りにバイトしてたジャスコに 寄ってサイゼで君の電車を待ったね 誰でもいいとか思わないけど 君じゃなくても良かった 好きとは違う心地よさが ある事知ってしまったの 自転車置き場前 秘密の待ち合わせ 少し背伸びをしたアナスイの香水 何度も渡った 大きな跨線橋 いつもよく笑っていた 「美術の成績 いつも5なんだ凄いでしょ」 そんな他愛もない自慢話をしたよね 切りすぎた前髪も伸びた卒業式 若さのかけらは 九十九里に置いて行くの 「弱虫は、 幸福をさえおそれるものです」 そんな言葉 忘れた振りしたタイムカプセル ずっと東金(ここ)に眠っている 自転車置き場前 秘密の待ち合わせ 赤い自転車を駅まで走らせた ふざけてKissをした シダックス近くの 末無公園でグロスを塗り直す 自転車置き場前 私のクロニクル 彼と手をつないで 駅舎通り過ぎる 時がめぐる中で アナスイの香水は もう香らない 私の心の秘密