はるか故郷に 吹く風は 心変わりを なぜ許す 時がめぐれば この花も 淡いつぼみを つけるのに ヤダネ 私は志摩の 紅小町 待てど帰らぬ あの人の シャツの綻び つくろいながら 笑顔取柄の 夢あかり 海の近くの しゃくなげを 誰が呼んだか 紅小町 絆結んだ あの人は 旅に出たきり それっきり ヤダネ これを憂き世と 呼ぶのなら 女ばかりが なぜに泣く どんな嵐に 身を吹かれても 散りはしません 咲くまでは 私は志摩の 紅小町 今は名もない つぼみでも いつか真っ赤な 花になるのよ 今を盛りの 花になる