指を切って滴れた 硬い蓋 暴く時 玩具用のパラフィン 壊したり繋いだり 遠苦しく廃炉は うろんな手を剥いでいく ひとつ下を押したら 失くすのは瞬間だ 時効の過ぎた常夜灯から くばる 文字も見えない 怖がりに効く嘘 今生の友になったばかりの やけに陰気な加湿器が 警鐘を鳴らしてる あぁ 心地よく 身を投げた 黒い川 昨日まであと12分 反転で回るかがやく水槽 カルキを抜いたら 不老不死の冷凍庫 開けたら知る3枚の窓 最後に見た陽よりずっと この天井は続いてく 指を切った約束 昔々と憧憬 破綻だらけの街 白い壁 白い空 砂と胃と鳩と 君を待ってみても 少しずつ見せたいもの 溜まるくらいなだけ よく肥えたゴム風船の上から 針を刺しても割れないすべを知った の 本当はみんなただの想像 やがてやがて 骨も肉も動をやめる 終わらない展望 あぁ 心地よく 身を投げた 黒い川 眠るまであと数分 カーテンが揺れる揺れるは睡魔 羊を呼んだら 零下のクーラーがきいている 外は夜明け 東の窓 最後に見た陽よりずっと この天井は続いてく