明日の行方も知らない 羊達の群れ 都会の闇に彷徨い 身を守るだけ 娼婦(はな)が無情に散った日も 顔を背けるようにして 傷ついた者だけを 置き去りにした 街の灯りに佇む 欲まみれの亡霊 笑みを浮かべた狼が 手招きしてる 飼い慣らされた僕は 一人じゃ立てそうもない 川は流れ ただそれを 見つめるばかり 淋しくて 淋しくて 魂(こころ)に死化粧 忘られぬ面影が 逝くなと呼び止める 愛し合う悦びを もう一度噛みしめて この頬を濡らすのは 熱いひと筋の涙 人間(ひと)はあてなき旅路に 疲れ果てたまま 己れの仕掛けた罠に 堕ちてゆくのね 幼き日見た夢が 全て嘘と言うのなら 世の中は裏表 何故か教えて 階段を下りるように 沈む夕陽を見て やるせない運命(さだめ)だと 言うのは易いけど 生まれくる子供らに 真心を伝えて この胸に響くのは 母の大切な言葉 <♪> 淋しくて 淋しくて 魂(こころ)に死化粧 今は亡き面影が 泣くなと呼び掛ける 愛し合う悦びを 誰かと分かち合い この命燃やすのは 赤い血の如き涙