どこかへ行ってしまったのね 私の小さな赤ちゃん あなたとさよならしたことを 悔やんで 悔やんでいるのよ ほんとうならば この春で 片言交じりの ふたつになって 二人で毎朝 お散歩もできたのに どこかへ行ってしまったのね 私の小さな赤ちゃん あれから のぞみもうすらいで すぼめた背中が寒いわ あの日のことは 忘れないわ 私の悲しい赤ちゃん あなたとさよならした帰り 霙にまつ毛が濡れてた 六月三日に決めてるの あなたの秘密のお誕生日 六月の花嫁は 幸せになれるから あの日のことは 忘れないわ 私の悲しい赤ちゃん あれから 人の心さえ 信じられなくなったわ ほんとうならば 神様に お返ししないで あなたを抱いて あれほど夢見た 幸せになれたのに どこかへ行ってしまったのね さよなら 私の赤ちゃん あなたが空から 見てるから 明日も生きるわ 一人で