眠れない深夜二時 潜る液体の夜 "広い場所は怖い" そう君も言ってたっけな 遠回りした過去を並べる 繊細な君は標本みたいだ 身につけていた傷や不幸が やけに綺麗で 深く夜に潜る ゆらゆらと もう二度と戻らない 深く 深く夜に潜る 息苦しい あと少しで君に会えそうで 眠れない深夜三時 潜る液体の夜 "失くしものばかり" そう君も言ってたっけ 変わってしまった僕に絡まる 美しい青、幽霊みたいだ 君が残した幼い日々は 夜に滲んでいった あの時も言われたなあ 『自分とばかり話して 本当は誰とも話してない』なんて 結局穴が空いてる僕を夜で満たして 酸素で満たされてしまう前に 深く夜に潜る ゆらゆらと もう二度と戻らない 深く 深く夜に潜る 息苦しい あと少しで君に会えそうで 夜が溶ける 上も下もなく あるのは美しい過去の顔をした液体