まっ白な陶磁器を ながめては飽きもせず かと言って触れもせず そんなふうに君のまわりで 僕の一日が過ぎてゆく 目の前の紙くずは古くさい手紙だし 自分でもおかしいし やぶりすてて寝ころがれば 僕の一日が過ぎてゆく ある日 踏切りの向こうに君がいて 通り過ぎる汽車を待つ 遮断機が上り ふり向いた君は もう大人の顔をしてるだろう この腕をさしのべて その肩を抱きしめて ありふれた幸せに もちこめればいいのだけれど 今日も一日が過ぎてゆく まっ白な陶磁器を ながめては飽きもせず かと言って触れもせず そんなふうに君のまわりで 僕の一日が過ぎてゆく