ある日彼女は 気付いてしまった 神様はアバズレな 偽物だと 赤い月が揺れている 最終ステージの幕が開いて 彼女は答えを何も知らぬまま 踊ろう パラノイア 気付かぬ間に 広がった 大きな穴が 笑ってる くるりくるり 落ちていく 最後のショーを 踊る 歓声を飲み干していく 「 何度も人を 蹴落としてきたの」 あの子は涙を流して 滲んだ化粧が心汚してる 黒く染まった 白鳥は 二度とあの空を飛べやしない 踊れよ プリマ 回り 回り 落ちていく 幻想を抱きしめて ガラスは刺さったまま 落ちる涙と 流れてく血が ただ黒く 塗りつぶして ママの声さえ届かずにいま 黒い羽を 羽ばたかせようと 最後の時を待つ くるりくるり 落ちていく 微笑んで 目を閉じる 手に入れたばかりの 夢を胸に抱いて