あなたがくれた桜貝は あなたが眠る冬の海に 返して来るのが 一番いいと みんな言うのです バスを乗りつぎ小雨に濡れて 一人砂浜歩いてみれば 無邪気に遊んだ夏の日のこと 見えるようです 冬のかもめ 冬のかもめよ 伝えてよあの人に いつか涙がかわいても 忘れはしないと 〈♪♪〉 あいつが誰より愛していた 君が一人で冬の海へ たずねてゆくのが一番いいと みんな言うのです 悲しみ束ねたこの花束を 波打ちぎわに置いてゆきます あなたのそばに 一足早い 春が来るように 冬のかもめ 冬のかもめよ 伝えてよあの人に どんなに時が流れても 忘れはしないと 冬のかもめ 冬のかもめよ 伝えてよあの人に どんなに時が流れても 忘れはしないと