もっと早くに どこかで出会ってたって きっとふたりは 恋してないね ああ その家に 待つ人がいても ねえ 瞳に今 私だけがいる 長い時 回り道 せつなさを 悲しみを 知りすぎた その目に 優しさを覚えた この願いを 言葉にしてしまえば きっとすべてが 壊れてしまう じゃあ またねって 見送るときの ねえ 宝石を しまうような気持ち 緩やかに 密やかに 過ぎてゆく 時の中 遠くなる 靴音 背中で聞きながら 人影の 消えた路に どこまでも 灯が続くよ ひとつずつ ドアの中は 壊せない 夢の色 少しだけ 窓開けて 夜の風 ひんやりと 細い空 星屑 明日も晴れになる 逢いたくって 逢えなくって 逢えたって せつなくて このままじゃ つらくて それでも逢いたくて 長い時 回り道 愛しさを よろこびを 抱きしめた その手で このドアを叩いて