美しく生きた孤独な薔薇(あなた) 踏み潰され傷つけられても 花や蝶たちが囲んで歌うの 「貴女を愛してる」 願いを込めて植えた種は 託された想い芽吹かせ息付く 待ち望んでた薔薇(はな)ひらくとき まるで世界は燃え尽きたようだ 荊棘に息づく強がりな薔薇(あなた) 麗しく痛みを隠して 理想の楽園写した眼差し まばたきで消えゆく 薔薇(はな)の香りに群がる蟲たち 捕らわれの蜘蛛の巣を切り裂いて 無防備な糸に毒を張り巡り 枯れゆく様を嘲笑うようだ 酷く刈られても 残した軌跡は 薔薇(あなた)と繋がる糸 どうか、このまま 選ばれたのね星座のひとつに さらに遠くへ薔薇(はな)を届けに 忘れないように糸を辿って 薔薇(あなた)を想い泣き夜を明かす