焼け跡色 瞳の中 朽ちていったレスポール 雑踏が始まった朝に 迷い込んでもう戻れない 四ツ目の信号機 視線が満たす水槽 渇きと諦めのアスファルトの上で 微笑む 彼岸の花の行く先 切れた蜘蛛の糸 落ちてくことすら気づかぬふりして 謎々耳が痺れて 首元まで夜に浸かり 心臓の鼓動 目が眩んで 終われてく 愛してくれドリーマー 白昼の束の間 晴れた視界 死んだ弦を掻き鳴らして 天の星を貫け 溢れた絶望に身を焦がして輝く 正誤などは猿のエゴさ 照らしてくれ鈍色ライト果てまで 煤けた鏡面に 白い感情貼り付けて 額縁に閉じこもって ブリキの喝采を浴び続けた 大人な理屈で 難解な言葉で 押し殺して殺して殺していた 燻ぶった思いを 錆びれた願いを 泥にまみれた あの日の右手 握り続ける 曖昧に 揺らめいた 微かな 両の目 瞳の中で 灯した 鈍色 彼方の月 照らして 溢れた絶望に埋もれる 光手繰り 蝋の羽が 溶け落ちても 空を掴んで 愛した夢が始まる 今 運命の手綱を握りしめて この衝動に身をゆだねろ 筋書きを踏み越えて 崩れた後悔の跡地で笑うだけさ この1秒燃え尽きても 白く光り黒く眩け鈍色ライト