脈は辛うじて生きている 堕とされた箱庭で公開自殺の時を 待っている 忘れてはいけない 此処は誰もが同じ太陽の下 胸砕く悲しい顔が廃れていく 名ばかりのモラルもきっと 崩れていく 何故皆は無事に生きられるの? 僕の足は何かに捕らわれているのに 何故君は平気で生きられるの? 僕の眼は光で潰れかけているのに 地を這う蟲達はやがて首を喰らう 枯れ木に毒を 切り口に水槽を きっと誰にも見えていない 開かれた異世界の住人 誰もが同じ太陽の下で 何故皆は無事に生きられるの? 僕の体はこんなに震えているのに 何故君は平気で生きられるの? 僕は生きる事さえ 許されていないのに ねえ、長すぎる未来 ねえ、沈み逝く記憶 救われるって何だい?