雨でよかったな 外の景色は見えないほどで 嫌いなタバコのにおいが 急に愛おしく思えて窓を閉めた 「会えない訳じゃないよ」 「時々、連絡するよ」 って君は言うけど そんなの嬉しくないよ 雨がやんだら君は どこかの誰かのもとへ 掴む手もほどかれて 「ごめん」の言葉 これ以上君に嫌われたくないのに どうしてだろ 涙はやまないよ 君と過ごしたこの場所で 愛し合ったこの部屋で もう何百年も 一緒にいた気がするのに もう二度と戻ることない 過去になるんだよ お願いどうか どうか 雨を降り続かせて 傘がなくてよかったな 側に居られたらそれだけでいい だけど君を呼ぶ声は かき消されてしまって 何も届かない 「友達として会ってね」 「恋愛相談もしてね」 強がって言うけど そんなの本音じゃないよ 雨がやんだら君は どこかの誰かのもとへ 約束も果たせずに終わるのかな これ以上君に嫌われたくないのに 言いたくない 言葉はやまないよ お揃いのこのマグカップも 初デートのこの写真も 眠るときしてくれる腕枕も もう二度と戻ることない 過去になるんだよ お願いどうか どうか 雨を降り続かせて あたしだけにくれた右手のキスも 明日からはもうだれかのものなんて 信じたくないのに 雲は消えてく 雨がやんだら君は どこかの誰かのもとへ 掴む手もほどかれて 『ごめん』の言葉 これ以上君に嫌われたくないのに どうしてだろ 涙はやまないよ 君と過ごしたこの場所で 愛し合ったこの部屋で もう何百年も 一緒にいた気がするのに もう二度と戻ることない 過去になるんだよ お願いどうか どうか 雨を降り続かせて