~闇は誰もが怖いものである。 初めて一人で寝る日、怯える王子に母は 「助けには行かないわよ。 これを持って朝まで一人でがんばりなさい。」 母から渡された剣… やがて王になり、 父から譲りうけた最強といわれるハイドラの剣を 腰にさげていたが、決して抜くことはなかった。 ある日、 深い闇にふせた姫のために一度だけ その剣をゆっくりと抜き、かざした。 「これをみて挑む者があるなら来るがよい!」 すると姫の心は静かに晴れ、 目を覚まし王をみつめた。 王がかざした剣は、 母からあの日渡された新聞紙の剣~ 秋の風にふれる そぼ降る雨の音や 「夕凪」に暮れる たそがれの空は もの哀しい なのにやさしくいれる 時の調べのままに 「さんざん」悩んでた日々は きみがいないと「無能」な 川原の石をひろって 遠くにほおってるだけだ 同じ匂いがしてる 「ハナたれ」小僧ふたり 空に向かってこいだ きみをのせたブランコ ひとつの影 日暮れ道 野焼きの煙がしみて きみはもういなくて… 「さんざん」通った道でも きみがいないと「無力」な あの日の剣をかざして 「来るがよい!」と叫んだ 星たちは「静寂」と「暗闇」があってこそだと 応えじゃなく「ひかり」だすということ 「さんざん」悩んでた日々は きみがいないと「無能」な 川原の石をひろって 遠くにほおってるだけだ それでも「愛されてるってわかった」 きみじゃなきゃ ぼくはやめてただろう あとどれぐらい飛べるだろ 「静寂」と「暗闇」の中を 追うものも留めるものもない きみとの愛をかざして