「もうやめにしようよ。」 相変わらずの声も もう忘れていいよ どうせ 戻らないこと 今日までの夜も あの日のままの朝も もう どうでもいいよ なんて 強がらせてよ 朝焼け色したフロア やけに眩しいのは あのひと重ねちゃうから やっと今になってわかったよ 君が言わずにいた言葉 あの日みたいに怒ってよ 冷めたフリして もう蝉の声は鈴の音に移ろいで そう、辿ってみるよ 寂びた金木犀を 夕暮れ残した 空を 忘れられないのは 「またね、」って 君が言うから ふっといなくなった君のね、ことは 想わないように でも またね、なんて嘘だけ 捨てられないまま 大人になれたかな 変わっちゃいないよな わかりたくなかったな 失いたくなかったな やっと今になってわかっても 僕が言えずにいたことだ あの日みたいに笑ってよ ずっとそばにいて