温い夜風が ふわりと踊る 見上げた空に ざわめく淡い色 あなたの好きな季節なのに となりにいない それだけで 色づく景色 私だけ冷たい 淡く色めいた 月照らす 桜 ほろり 落ち濡れた涙 花弁なぞる ふと 振り返れば あの日のあなたが 満ちた月を見上げてる 笑顔が見える 独りで歩く それでも月は かげることなく 美しく照らす 満ちた月夜の かぐや姫 愛しい人を置いてった 時を超えて逢えるなら 笑おう 桜舞う風に 十二の色を見る 遠いあなた呼ぶ声が 光濡れてる 再会の刻を 望むこの心 触れた温もり思い出す 月と桜