凛と咲く花焦がれ 努々 背伸びした 空を仰ぎ笑顔を振りまく 向日葵のように 「少しだけ無理してる?」 そんなつもりはなくて 見ぬかれてた きまりの悪い横顔 なぜか嬉しくて 花に映るは 人の情け 人の情け伊達 映す花 見つめて気づいた ホントの気持ちは 胸の奥 息吹き萌える つぼみ見つけた 祭囃子に誘われて 君の側で 微笑みに戸惑って 気づく 咲き乱れてた胸が 弾む 太鼓 止められなくて 花 数え歌は わらべ 下駄ならべ 寄り添って 君に気づかれぬように こっそり伝えてく 九重葛 冬に咲く花焦がれ 見つめてたサザンカ 色に満ちた 花ばかりの花器 見て頬が染まる 桜 桜咲き誇れ 散りゆきさま もののあはれ 雪つもる花に 衣手が濡れる 春の風 おさえこむ つぼみ見つけた 桜吹雪に囲まれて 君の前で 弾む声 誤魔化して 気づく 舞い散る花に胸が躍る神楽 知って欲しくて 風 雅び舞いは 宴 唄奏で 夜に酔って 君に気づかれる前に 凪がれぬ唄にする 風船葛 過ぎてく風のしらべ 過ごした時の中で 葉をつけて 花をつけて いま実をつけた 祭囃子に誘われて 人の流れ 伸ばす手に手を取って 気づく 張りつめた胸はもう 響く太鼓 止められなくて 花 数え歌は わらべ 下駄ならべ 寄り添って 君に気づかれぬように こっそり伝えてく 九重葛