背もたれが熱く感じるこの頃 精彩を欠いた私は助け舟を仰ぐ 鈍重な私を助け出してくれる 全く気の毒なこと..隣憫の情を催す それはあの臭いを嗅いだとき 後ろめたさの残る臭いを 幻の臭いを嗅いだとき しがない身の振り方を感じる いましがた胸の奥に つめたものを忘れ 後ろめたさが奥歯に 挟まってるみたい なかなか解けないで 脳内に残り 人の世界のしがらみ 連鎖をたどるうちに 顔の皮はもう剥がれて 煉獄のなかでもがく 視界はもう掠れてる 期待はもう薄れてる 元の数千倍にも濃縮されて 妊娠ごく初期の胎児に 致命的な打撃!打撃! あの道は閉ざされてる? ゴルゴダの丘を越えて 足もとはもうすくわれてる 隣人はもう愛せないって?
