砂まじりの風が吹けば 素肌よりも胸が痛い 白すぎた心に紅の夕日が滲んでくる どれほどに熱い想いを 足跡に重ねてみても 波にさらわれてゆく言葉は遠くへ 君は誰のために大人になる 恋した真夏の夜の夢は もう崩れかけた砂の城に置いておいで 裸足のままで 濡れた髪の雫が 風を受け乾いてく 駆け出した海はまだ冷たい なのに少しだけ前に進めた 渚に映した影 踏み越えるように 君は誰のために大人になる こんなに眩しい季節なら もう一度誰か愛すること信じられる 夢から覚めて めぐり逢える全てが 優しさと呼べるだろう 果てしなく打ち寄せる きっと思い出は それが恋であるのなら その胸に 君は誰のために大人になる 恋した真夏の夜の夢は もう崩れかけた砂の城に置いておいで 裸足のままで 濡れた髪の雫が 風を受け乾いてく