羽を休める 白鳥たちは 何を頼りに 荒海渡る 故郷(くに)を離れて 風にまかせて ただ流されて いただけの俺 想い出探す 裏町通り あの日の夢に 逢いたくて 庄内平野に 北風吹く頃に 流れ流れて 寒空ひとり 俺はこれから どこへゆく 教えておくれ 庄内平野 親父が唸る 酒田甚句が 今もこの胸 聴こえるけれど 季節は巡り 時代は変わる 言葉が変われば 情けも変わるさ 親孝行の ひとつもせずに 今さら帰る はぐれ鳥 いつかここにも 必ず春が来て 鳥がさえずり 花が咲く 夢よ これから どこへゆく 教えておくれ 庄内平野 庄内平野に 北風吹く頃に 流れ流れて 星空ひとり 生きてりゃいいさと 涙拭き 帰って来たよ 庄内平野