見上げたのは 嘘みたいな夜の青さで、 街の明かりも割れた恋も 消えてしまったんだ。 “ヘラヘラと笑って気付かないまま 乾いて行くもの” さ。 フラフラと歩いて、 酔えもしないで取り残されて居る。 私たちは、繋がれない。 何も残せない。 心のひとつも見せられずに 失ったままで。 『揺らいでいたいだけ?』 仕方ないと思っていたいのさ、 『塞いでいたいだけ?』 誰の声だって聞こえているよ。 脆く幼い心を揺らす夜の底を泳ぐ。 淡く弱いままではもう 歩けそうもないから。 私たちは、重なれない。 誰にも言えない。 ”違うこと” すら許されずに 絡まっていくだけで良い? 『揺らいでいたいだけ?』 『このままいたいだけ?』 朝まで眠りに 落ちてしまえば良いのさ。 『間違っていたいだけ?』 「...。それはまだ言わないで いてくれよ。」 脆く幼い心を揺らす朝の光に 今照らされても消えたりしないなら どこに隠れたらいい? 砕けてはくれない想いを 眠らせられるなら! 夜は何も応えないくせにさ、 そこで笑っているなんて! 夏の匂いと、夜の香り。 真夏の酔いは冬に醒めた。 踊りあかすだけ。 夜は明ける。 明けるのを知っている! 笑い声と、恋の終わり。 裸足になって、裸になって。 踊りあかすだけ。 夜は明ける。 明けるのを知っている!