オバーの唄

歌詞

土曜の夕方 『早くお風呂入って着替えれ 行くから』 ってお母が笑った。 子供ながらに判った 『今日はお泊まりだやっぱり！ オバーに会える！』 ってそればっかりってまたお母が ニヤリって笑った。 おまじないが当たったかの様な 気がして 指差して『勝連目指して︎』 そう言って車走り出した ファミリアが走り始めた 窓から顔を出し膨らむ妄想は オバーと手を繋ぎおもちゃ屋を散歩 帰り道もう片方の手で ボートぎゅっと 握りしめてた事も昨日の様 マッチの空き箱でドミノ 台風前の赤とんぼ　割り箸の家とか どれもこれも 覚えてるよあの頃の想い出 だって俺はオバーっ子 あの玉子焼きも 塩辛いよオバーって後何回言ったら 判ってくれるの？ カメーカメーも良いけどさ 物には限度ってモンがあるさ 忘れられないよあの量と味 しょうがないよオバー いつかはそこにくるさちょっと 待ってて 今は幻想の中で溺れそう　泣きそう でも大丈夫　歩くよ 伽耶の中は秘密基地部外者は 立入禁止 兄と二人きり守っていた敷地 飽きたら飽きたでオバーの膝の上 皆で座布団囲んで咲かせた花札 お手の物なお手玉もオバーと 一緒だから 鼻歌口ずさめたんだ心から思うよ もしも願い叶うなら時間戻して神様 俺が一生賭けて代償払うから 何でこんなコロナ禍の世の中で 選んだカードが俺のオバーだわけ？ 誰か教えてよ。優しかった話し方 もっと話したかった。 ありがとうグランマってわからんか オバーは いつも心配してくれてた あの夏のサングワーが挟まった 新聞紙包まった弁当 『太陽から隠れて車で 食べんと』って言うけど 塩辛いよオバーって後何回言ったら 判ってくれるの？ カメーカメーも良いけどさ 物には限度ってモンがあるさ 忘れられないよあの量と味 しょうがないよオバー いつかはそこに来るさちょっと 待ってて 今は幻想の中で溺れそう泣きそう でも大丈夫　歩くよ