想いなくして何も生まれず 意図なくして意味も生まれず ただ生きるのか… 時代(とき)を越えて伝わる想いは 命の結晶 今想ふ あなたの心 愛を失った肉体 魂さえも腐らせる 浮世の世界に かすかな光 絶やす事なく 照らし続けたまえ 響き渡る篳篥(ひちりき)のしらべたち 遥か彼方 消えてしまったのだろうか… 時間(とき)を刻む針の音色は 無情なほどに美しい 螺旋を描く 迫り来る終わりをただ 静かに迎えようと それが人の定めと 思えるほど 強くもなければ 清いわけでもない 響き渡る嘆きの叫びたち いつの日にか 天に届くのだろうか… 流れる人々の刹那たち 姿を変え どこへたどり着くだろうか… 激しい荒波と 怖いほどの静寂を 繰り返して 今を超えてゆけるだろうか… 犯した数多の罪たちも 愚かささえ すべて消えゆくだろうか…