つぶてを 水に放つ 波紋が 輪を描き広がる はしゃいだ 子どもたちの 声も届かない この場所で あぁ、この想いも 痛みさえも ねえ どうして そんなに うつむいて 君の こころここに なくて じゃあ どこにある? どうか気づいて くしゃくしゃに 書き捨ててきた メッセージ つぶてを 水に放つ 浮き足立つ声 跳ねる波 ゆらめく 陽の光の 隔(へだ)てる カエルタチノスミカ ずっと‥‥ ねえ、きっといつか 笑顔で 空を見て ずっと前から この場所で 恋の歌ばかり 歌ってた この場所で 歌ってた ずっと前から いつも同じ恋の歌を ここにいて そばにいて 声を嗄(か)らして 祈り歌うカエルノウタ 墓標(しるべ)に 花をたむけ 僕らは この先へゆこう 水面(みなも)に 揺れる月と日が 穿(うが)ち綴(つづ)り続く 血の滲(にじ)む汽水(きすい)の道 あぁ その光の 隔てる その先の先へと きっと 待ってるから 待ってるから