もうすぐ世界は音もなく 目を閉じ全てを明け渡す そして 魚の目をした青年は 深夜にひっそりと爪を研ぐのさ 失うものなど目もくれず 誰かと何かを分かち合う そんな魚の目をした青年も 深夜にこっそりと夢をみるのさ 朝も昼も夜も ただただ波が水面を揺らすだけ 窓を開け 顔を洗い コーヒーをいれ 時々僕は波間に 顔を出すだけ まっさかさまに落ちていく 間際であいつを振りほどき そんで魚の目をした青年は 静かにゆっくりと手を伸ばすのさ 朝も昼も夜も ただただ泳ぎ疲れて眠るだけ 窓を閉め 横たわり 目を閉じると 時々そんな毎日を 思い描くけど 朝も昼も夜も ただただ波が水面を揺らすだけ 窓を開け 顔を洗い コーヒーをいれ とにかく今は無性に泳ぎたいだけ 朝も昼も夜も 朝も昼も夜も