ふと懐かしい風に吹かれて 僕たちは互いの手を確かめた 思えばいつも僕の右手に伝わる 温もりだけを信じていた 人知れず咲いた花に宿る 朝露のような想いが一滴 零れ落ちぬように そっと、そっと 今、震える僕の手を 君がそっと握る そして測り知れない 温もりが僕を包む いつの日にか忘れて来たはずの 想いが過る 焦らなくていいさ 君と二人歩いていこう 10年先も君と二人でいる姿 僕にはまだ見えないけど 明日の朝に君が隣にいない姿 想像さえもできないから 誰かのためじゃなくて 君のために歌う唄がある 目を閉じても手を伸ばせば ほら、いつもそこに 今、小さな君の手を 僕がそっと握る すぐに壊れそうな 温もりで君を包む いつの日にも忘れないように 刻みながら どんな時だって 君がいれば歩いていける 僕の手に宿った不確かな温もりを 溢さないように 壊さないように 間違いだらけの愛も 受け止めていく 今、震える互いの手を 僕らそっと握る そして測り知れない 温もりに包まれていく いつの日にか忘れて来たはずの 想いが過る 焦らなくていいさ 君と二人歩いていこう ずっと、二人 歩いていこう