擦りむいた傷跡は 子供の頃なら すぐに治ったのにね 大人になったら カサブタにもならないまま ヒリヒリ痛い ひとり走る海岸線 しょっぱい朝の匂い 自転車の車輪 止まらない 追い風 痛いの痛いの飛んでけ 空を駆けて 蒼い境界線を越えて どこまでも 追う影 痛いの痛いの飛んでけ 知らない街へ 迷子のまま 走り抜ける朝焼け あぁ あぁ 何事もなかったかのように 始まる今日も 登り坂を上って また急に下って 派手に転がり落ちたみたいだね 誰もいないところでコッソリね 地味に痛いのがツラいんだ一番 「きみがいなくても大丈夫さ。」 なんて自己防衛の強がりだ あぁ あぁ 錆びたガードレール 倒れるハートブレイク 遠く見える水平線 眠たい街の灯り 自転車のペダル 踏み込んだ 追い風 痛いの痛いの飛んでけ 宙を舞って 長いトンネル抜けて ずっとどこまでも 追う影 痛いの痛いの飛んでけ 知らない明日へ 迷子のまま 走り抜ける あぁ 痛いの痛いの飛んでけ 空を駆けて 蒼い境界線を越えて どこまでも 追う影 痛いの痛いの飛んでけ 知らない街へ 迷子のまま 走り抜ける朝焼け あぁ あぁ 何事もなかったかのように 始まる今日も あぁ あぁ 何気なくいつの間にか きみを想う今日も 痛いの痛いの飛んでけ