悴んだ手を合わせて 白い 息を包んでは擦らしていた 例年より遅めの 燦々と舞う白い 雪には街が明かりを灯した 光に彩られて 愛に満ちた世界は今も 帯びた熱を増すばかりで 夢みたいだ 今は手を擦らせて 眺めるだけで手一杯だ ♪ 曇り込むガラスに 透けて見える灯火 鈴の音に混じって聞こえるあの歌 フラッと歩く大都会 七色に光る並木道 鼻歌がシャープして 街を白く染める ♫ 幾度目かの春が待っているんだ じっとその時を、地の中で 堪え倒して 雪を溶かして 芽吹くの 氷かけてた心は 優しく溶けてしまった 愛に満ちた世界は今も 帯びた熱を増すばかりで 夢みたいだ 今は手を擦らせて 眺めるだけで手一杯だ ♬