それは白昼に起きた アパートの一室で 専業主婦が 不可解な死を遂げて 発見されたというニュース それだけじゃなかった 世間が何よりも驚いたのは 浮上した容疑者が あのギタリストだった 送検されてく男 フラッシュの渦の中 会見を開いたのは あのスーパー銭湯のオーナーだった 「妻が、あのギタリストのアパートで 生涯を終えたなんて許せない!極刑にして! 実は、妻は奴とはずっと不倫関係だったことも 僕は知っていました。」 時は過ぎて行きました ワイドショーはこぞって裁判所前 容疑者はいつの間に 被告人と呼ばれました 裁判官の前 「何か言うことは?」 と 尋ねられたギター野郎は こう言った 『僕は何も知らない。』 証拠が揃った後も 否認し続けている このままでは厳しいと 元刑事、評論家、タレントが言う 「君の部屋に主婦の指紋。 主婦の部屋から君の吸い殻や毛髪が。 おかしいですね。 湯 deDAKOが上場し、 実家の銭湯が潰れた逆恨みでは?」 検察の声 『大家が騙されるほど、 侵入してたんでしょう。 旦那にもつきまとわれ、 何よりもこの主婦を僕は知らない!』 たとえ… 僕のプライバシー この女が全て知り尽くしてても 僕は顔も知らない ずっと探してたものが その女の部屋でたとえ見つかったとしても 僕は知らない