嗚咽さえ掻き消す大雨 溺れたあたしは息も出来ずに 冷たい身体がここに在る訳を 白い空に求めていた 纏わりつく疑問に 身動きが取れなくなった感情は 壊された言語で哀しい音を立てる ネェ 僕ハ まダ ひとりデ たテソウニナイヨ 不快だけ漂うこの部屋 醜い世界が酸素を奪う それでも生命が続いてく訳は 赤い痕が吐き出してた 零れ落ちた疑問は 全身を少しずつ蝕んで 殺された笑顔が導く信頼の砂漠 ねぇ 声を聞かせて。 貴方の喉はあたしのために ただそれだけが在ればいい 貴方の腕はあたしを抱くため 瞳はあたしを見るため あたたかい声 愛しい背中 熱いまなざしもすべてが あたしのために存在しない世界 要らないの だから、愛して。
