乗り継ぐ汽車に遅れたせいなの このホテル ひと晩だけの 通りすがりなの この恋も ガラスのラウンジ しきりに横眼で 合図する あなたの若さに とまどいながらも 惹かれてた 最初は少しけいかいしたけど いい人ね ふしぎなさだめと 今は思うだけ気にしない 軽くカールした くせ毛にふれると 照れるけど 強い口づけは 年のひらきなど 感じない 翌朝ほんのり 昨晩(きのう)の名残りを たたえては ためらいながらも 旅立ちの朝に 手を振った 本気と浮気のあいだを上手に すり抜けて 年下の彼は かりそめの こいびと