塵は雲に 海は涸れて 幸福の名残も 嗚呼 消えてゆく 弱き者は 空を棄てた 寂しさも恐れも 全て埋めるように この砦を 永遠と名付けた 愚かな群れは まだ まだ 尽きない 何の為 誰の為 産まれたのだろう 私は 果たすだけ 命の孵りを 天を駆ける 尾の光を 人々は呼ぶだろう 神の遣う鳥と 壊れてゆく 争いの末路に 縋ってもなお 何故 何故 生きたい 何の為 誰の為 産まれたのかを 知らずに 祈るだけ 新たな起源を 繰り返し 繰り返す 死と再生を 彼らが 次こそは 間違わぬように 火を噴き 溢れ出す 原始の岩漿(マグマ)が 燃えている 温かな 命を宿して 血を生み 地に還す 飽くることもなく 燃えている いずれ来る 次代を夢見て 滅びの文明を 進化の歴史を 見ていよう 次こそは 間違わぬように 繰り返し 繰り返す 待っている 幾度でも 生まれる命を