子供のころに見ていた 漫画の世界はいつも 誰かを守って救うことが 何より大切だった 自分の幼さも知らず 大口叩きまくって 滴った血の黒さを まだ憶えている 星の名前を知るたび 僕らは大人になった 誰にも渡せない秘密が 一つずつ増えていった 願うだけ強くなるたび 眠るのが怖くなった なあ お前には何が見える? 今だけは誰の声も 聞こえない場所へ行こう 寄せ書きもそっと机にしまって 澄み渡る青い方へ 僕らは今日ただ一羽の 夢見がちな烏になって 光を受けて続くこの道を 辿り直していく 不意に物置の奥から 見つけた古いカセット 直書きされていた名前が 燻んで消えかけていた 携帯電話の中にまだ残ってた写真は 何故かその殆ど空ばかりだった 人が嫌いなあの子に 気付けば子供ができた 同じ夢を見てたあいつは 心を壊していった さよならも言えないまま あの人はいなくなった なあ そこからは何が見える? 子供のころに見た漫画の世界から 誰かの為に生きることを教わった 上手く言えないけど 僕が生まれたのは 誰かの為じゃなかったんだ 紙吹雪を散らそう あの空席を目掛けて 更地になった公園で ひたすら日が暮れるまで 自分の幼さも知らず 大口叩きまくって 滴った血の黒さをまだ憶えている 今だけは誰の声も 聞こえない場所へ行こう 寄せ書きもそっと机にしまって 澄み渡る青い方へ 僕らは今日ただ一羽の 夢見がちな烏になって 埃まみれで続く 路地裏を辿り直していく
